とある幼なじみカップルのラブラブな日常
嫉妬するに決まってる 前編
ある平日。

愛結が午前中の仕事を終え、スマホを確認する。

愛結は着信音が聞こえないので、頻繁にスマホを確認するように心掛けている。
じゃないと、以前のように大彌が心配して仕事途中に帰ってくるからだ。

すると、友香からメッセージが入っていた。

【アユ、お疲れ〜
メッセージ気づいたら、返事ちょうだい(⁠•⁠‿⁠•⁠)】

愛結はすぐに返信した。
【お疲れ様!
ごめんね(⁠ᗒ⁠ᗩ⁠ᗕ⁠)作業してた…】

すぐに既読になり【今、ダイヤいないよね?】と返事が来た。

【うん、仕事中だよ】

【昨日、新婚旅行から帰って来たの!
それでお祝いのお返しを渡しに行きたいんだけど、今から家行ってい?】

【もちろん!】

返信して、愛結は部屋内を見渡した。
ちゃんと、整理整頓出来てるかどうかを確認するために。

常に清潔は保っているつもりだが、キチンとしておきたい。

(よし!)と心の中で気合を入れ、キッチンに向かった。
来客用のコーヒーカップを出しておく。
そして、クッキーを出した。

すると、テーブルに置いている機械がチカチカ光り合図し始める。
(ドアホンに連動して、チャイムがなると光るようになっている)

インターホンに向かうと、画面上で友香とケンタが手を振っている。
オートロックを開け、玄関の鍵も開けた。

数分後。
友香とケンタが入ってきた。

「お邪魔しまーす!」
「お邪魔します!」

愛結はキッチンにいて、友香が手を振って来たことを知らせた。

友香とケンタに気づき、ふわりと微笑む愛結。

《どうぞ?》と、ソファに二人を促した。

コーヒーとクッキーを出す。
すると、友香とケンタが《ありがとう!》と手話をした。
そして、大きな袋を渡してきた。

《お土産とお返しね!》

《こんな沢山、ありがとう!
開けてい?》

友香が大きく頷く。
中身は、ペアのTシャツやお菓子、ぬいぐるみや食器など……様々な物が入っていた。

愛結は嬉しそうに再度、お礼を伝えた。
《ケンタさんにも、お礼言って?》

友香が伝えると、ケンタが《どういたしまして!》と手話で伝えてきた。

愛結が微笑み【なんだか、上手くなりましたね!】とスマホに文字を打って見せた。

ケンタもスマホに【少しずつ、練習してるので!俺も、できる限り手話で話したいなって!】と見せてきた。


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