とある幼なじみカップルのラブラブな日常

レアナがスマホを取り出し、文字を打つ。
そして、愛結に見せた。

【あゆちゃん。
だいやくんこと、よろしくね！】

愛結は意味がわからない。
すると、友香が簡単に説明した。

それを知った愛結は、切なく瞳を揺らす。
そしてレアナに【うん、わかった！】とスマホに文字を打って見せた。

【別れたら、許さないからね！】

「………」
スマホを握りしめ、切なく瞳を揺らす愛結。

レアナが首を傾げて【どうしたの？】と文字を見せた。

【れあなちゃんは、私が憎くないの？】

【憎くはないよ。
友達でしょ？
私は、良いライバルだと思ってたよ！】

【私は、だいやが大好き。
だからこそ、不安なの。
だいやに負担ばっかかけてるから】

【でもだいやくんは、それも幸せだって言ってるよ。
全部、喜んで受け入れるんだって！
ここまで言われたら、私は完敗だよwww】

「………」

【だいやくんの傍にいられるのは、世界であゆちゃんだけだよ。
だってだいやくんが、あゆちゃんしか受け入れないんだもん！】

レアナの見せてきた言葉に、愛結は大彌を見上げた。

すると友香が愛結の肩を叩き、手を動かす。

《レアナにもここまで言われてる。
いい加減、決めな！！》

「………」
愛結が潤んできて、涙が溢れてきた。

《レアナだって辛いはずなのに、ここまで言ってるんだよ？》

「……っ…」

《だいたい“相応しくないと”結婚しちゃいけないの？
結婚って、お互いに“愛し合ってるから”するモノでしょ？
“一緒に支え合っていくモノ”でしょ？
大彌と愛結はこれまでも、支え合ってきたでしょ？
夫婦みたいにお互いを想い合って、支え合ってきたじゃん！》

泣きながら、ゆっくり頷く愛結。

《ほら！
大彌に伝えな！》

愛結は、大彌を見据えた。
そして手をゆっくり動かした。

《大彌と結婚したい！》

大彌が嬉しそうに笑う。
そして、大きく頷いた。

《改めていうね！
愛結、僕のお嫁さんになってください……！》

愛結が、大きく頷いた。