とある幼なじみカップルのラブラブな日常
それから元同級生達が、結婚の祝いをしてくれた。

そして大彌が、愛結の右手の指輪を取り、左手の薬指にはめ直した。

拍手が沸き起こる。
大彌と愛結は終始、とても嬉しそうに笑っていた。


そんな二人を遠目から見ている、友香とレアナ。

「ほんと、手のかかる親友だわ(笑)」
友香が笑っている。

「ほんとね(笑)」

「ありがとね!レアナ」

「別に!
中学の時は、マジで好きだったから!大彌くんのこと。
…………てか、言わなくて良いの?
私既に、結婚して子供いるけど…(笑)」
レアナが苦笑いしている。

「良いの、良いの!」

「でも、びっくりしたわよ!
突然昨日、友香から連絡きて“一肌脱いで!!”って(笑)」

「だって!
愛結、心は既に決まってるのに、あーだこーだ言ってばっかなんだもん!!
なんか、ムカムカきちゃって!(笑)」

友香が昨晩、レアナに連絡をし、愛結を焚き付けるために大彌に告白してほしいと言ったのだ。
大彌のことだからきっぱり断り、愛結へ愛の深さを伝えられると思ったからだ。

「素敵な親友ね!」

「まぁね〜!」

「まぁ、愛結ちゃんも、友香をいつも助けてたけど(笑)」

「あ…まぁね…(笑)」

「お互い様ね!(笑)」

二人はクスクス笑い合っていた。

「友香〜、レアナ〜!
写真撮ろうってさ!」

元同級生に呼ばれ、二人は「はーい!」と大彌達の元へ戻った。


沢山写真を撮り、友香が愛結に改めて伝える。
《結婚、おめでとう!》

《ありがとう!
友香のおかげ!》

《幸せになりなよ?》

《大彌となら、幸せだよ!》

《そうね!》

「友香、ありがと」

「ううん、愛結のためだもん!」

「レアナもありがと」

「え?」

「こんなこと言うと、失礼だけど…
レアナのおかけで、愛結が決心してくれたから」

「あー、うん!
どういたしまして〜」
自身は既婚者子持ちの、レアナ。
罪悪感で、少し遠慮がちに微笑んだ。


すると元同級生の一人が「なぁ〜大彌!誓いのチューしてー!」と言ってきた。

「おっ!良いじゃーん!」
他の元同級生も、盛り上がる。

そして、元同級生達が「キース、キース!!」と焚き付ける。

大彌が愛結に伝えると、愛結は顔を真っ赤にして首を横に振った。

《でも、こんな盛り上がってるから》

しかしやっぱり冷静な大彌に、少々強引にキスをされたのだった。



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