とある幼なじみカップルのラブラブな日常
ずーっと、一緒!
それから次の日には、大彌と愛結は籍を入れていた。

そして互いの両親に挨拶と報告をし、新婚生活を迎えた。


更に………

《ただいま!》
仕事から帰って来た、大彌。
夕食の準備をしていた愛結に後から抱きつき、頬にキスを落とした。
そして微笑んだ。

《おかえりなさい!》
愛結も微笑む。

いつになく、笑顔の大彌。
愛結は首を傾げて《なんだか、笑顔だね!》と笑った。

大彌は頷き、愛結をソファに促す。
そして、向き直り《来月から僕、在宅勤務になったから!》と伝えてきた。

愛結は目を見開き《もう手続きしたの!?》と問いかけた。

《もちろん!!》

「………」
(は、早っ!!)

「ん?」
《どうしたの?
来月じゃ、遅いかな?
でもね。
それが一番最短なんだ》

(いやいや…逆だよ……)
《違うよ。
そんな急がなくても、大丈夫だよ!
夫婦になれたけど、生活は今までと変わらないんだし》

《何言ってるの?
一人じゃ、不安でしょ?
僕がずっと傍にいなきゃ!》

《大丈夫だよ!
私だって、大彌を支えられるよ?》

《十分、支えてもらってるよ?
でも愛結は、僕が常に一緒にいないと淋しいでしょ?》

《そんなことないもん》

《嘘だ。
いつも僕のこと、切なく見つめてるじゃん!》

「……//////」
《気のせいだよ》
(ば、バレてたんだ…//////)

《“行かないで”って、顔が訴えてるよ?》

《それは、たまにはあるかもだけど》
(てか、大彌の方が淋しいんじゃない!
言えばいいのに…
“愛結がいないと淋しい”って)

《じゃあ、良いの?
在宅勤務、なしにしても》

(え……!?)

《後から“やっぱ在宅勤務にして”って言っても、すぐには出来ないからね?》

「………」

《どうするの?》

「………」
(い、嫌だ…
傍にいてほしいよ…)

今更素直になれない、愛結。

すると大彌が、スマホをプラプラしてきた。
“断りの連絡をするよ”と言いたいのだろう。

「……っ…」
愛結は咄嗟に、大彌のスマホを奪うように取った。


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