神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
次の瞬間、その光の中から、二つの指輪がふわりと宙に現れた。

ひとつは金色の指輪。もうひとつは銀色の指輪。

「なんだ、これ……」

レオが慎重に手を伸ばし、金の指輪を取った。

すると――古文書のページが自らめくれ、新たな言葉が浮かび上がった。

【 王と王妃の愛の証
金色の指輪を王が
銀色の指輪を王妃が持つ 】

私は息を飲んだ。

レオも、しばらく言葉を失っていたが、やがてそっと私に銀色の指輪を手渡した。

「これ……君のだ。」

レオが手渡した銀色の指輪を、私はそっと受け取った。

その内側に、優しい文字が彫られている。

――Emilia

「まさか……」

思わず呟いた。

「だって、中に“エミリア”って彫ってある。」

信じられない気持ちで、レオの手元を見る。

金色の指輪。

そちらにも――

「うわっ……!金色の方には“レオナルト”って書いてある。」

指輪に刻まれた名。
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