神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
その声に、私はハッとして彼を見た。

けれどレオは照れたように笑って、肩をすくめる。

「ははは……考えることは、一緒か。」

そう言って顔を片手で覆うレオの姿が、なんだか愛おしかった。

「じゃあ……」私はそっと囁くように言った。

「私たちも、ここに名前を刻まない?」

レオは一瞬、驚いたように私を見つめたが、すぐに微笑んだ。

「……いいよ。」

懐から、小さな小刀を取り出す。

レオは膝をつき、テーブルの裏側に静かに刃を当てた。

「ええっと……Emilia and Leonis」

ゆっくりと刻まれるその文字を、私は見守った。

「This love will last forever」

英語で綴られたその言葉に、私はそっと手を添えた。

「永遠に続くわね。」

そう囁くと、レオは静かに私を見つめ返した。

「うん。絶対に、永遠に。」

そして、ふたりはまたそっと指を絡めた。
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