神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
「レグナス!」

「知ってるの?」

「この国の初代建国王の名前だ。サエーナと結ばれた聖なる王……伝承では、ふたりは天啓で結ばれたって言われてる。」

「天啓って何?」

私がそう尋ねると、レオは穏やかに微笑んだ。

「神の意思で結ばれたってことだよ。」

「神の……意思?」

なんだか、重い言葉。だけど不思議と、胸の奥があたたかくなる。

「二人は恋愛だけじゃなかったの?」

「そうだね。」

レオは少し遠くを見るようにして言った。

「サエーナとレグナスは、ただ愛し合っただけじゃない。運命を共にしたんだ。国と人々を背負って、生きて、戦った。」

私の心が高鳴る。まるで、今この瞬間、自分の足元が歴史と重なったような気がした。

「じゃあ、ここにこの言葉があるってことは……」

レオは私の手を取り、そっと握った。

「二人も、ここで愛し合ったのかな。」
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