影の妻、愛に咲く~明治の花嫁は、姉の代わりだったはずなのに~
「梨沙を、頂きに連れて行く。」

誠一郎さんが奥深くにくる。

「ああ……連れて行ってください。」

「梨沙、激しくする。」

「来て、来て!」

激しく打ち付ける体に私の体が悦んでいる。

「はぁはぁ……」二人の吐息が激しくなる。

「梨沙、俺の子供を孕んでくれ。」

「欲しい、誠一郎さんの子供が……」

二人の鼓動が、同じリズムで高まっていく。

「嬉しい……」私は涙ぐみながら囁いた。

「俺もだ、梨沙。」

誠一郎さんの唇が、私の唇に触れるたび、胸の奥が甘く疼く。

「はあっ……もう、ダメ……」

身体の奥から込み上げる波に、私は震えた。

「俺も……限界だ。」

見つめ合ったその瞬間、名前を呼び合いながら、私たちは同時に頂きへとたどり着いた。

「梨沙……」

「誠一郎さん……」

その瞬間、彼の熱が私の中へ流れ込み、身体の奥に満ちていくのがわかった。

「ああ……」

息を重ね、抱き合ったまま、溢れる想いに包まれる。

「この夜を最後にはしない。」

誠一郎さんが強く抱きしめてくれる。

私はそっと頷いた。――永遠に、この人と一緒にいたいと願いながら。
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