三度目の結婚 〜最初から相手は決まっていたようです〜

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 あああああ、と、コーディアナは髪をかきむしる。

 もう、なにがなんだかだ。

 コーディアナはゆらりと起き上がり、石床の上で正座をした。

「で、あんた。暇じゃないでしょ、何しに来たの?」

 はるばる、こんな南の帝国まで。

 するとシヴァルファスは、銀髪を揺らしながら脚を組みかえた。
 


「おまえを迎えにきた」
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