三度目の結婚 〜最初から相手は決まっていたようです〜

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 ハッ・ティバ帝国に嫁ぐ前日だって、ひどいものだった。



「最初がハッ・ティバの男相手じゃ血を見るだろう。とりあえず、俺と寝ておくか?」



 とりあえず、一発やっておいた。

 もちろん、殴る方である。

 王子の顔に傷をつけたな、だとか、緊張をほぐすためのちょっとした冗談も通じないのかおまえは、などと喚いていたけれど、まるまる無視してランダールを後にした。

ある意味、未練や郷愁の念をいだかなくなってすんだともいえる。
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