売られた少女はクールな闇医者に愛される
扉を開けると、刺青だらけのスーツを着た男が5人いた。

いつもは多くても3人ほどだが、今日は人数も多く、なにか違う雰囲気を感じ、心臓がバクバクと音を立てる。


「この女か??」

突然自分に指をさされる。

「はい、そうです。」

叔父が焦るように言う。

4人の男には舐め回すような目で見られ、1人の男にはじっと見られた。

4人の目には気持ち悪さを感じた。自分が性的対象であるかのように。
ただ1人の男に見られると恐怖で体が動かなくなる。

「この女なら、高く売れる。
分かった。借金代わりにしよう。
ただこの女に2度と会えると思うな。」

男の発せられた言葉を受け、叔父夫婦はもちろんですと頷く。

書類に叔父がサインしていく。


なにが起こっているんだろうか??
借金代わり??売る??

私は売られたの??


頭が真っ白になり、現実を解釈できない。
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