売られた少女はクールな闇医者に愛される
黒い車に無理やり乗せられると目隠しをされる。

どこに向かっているか分からない。
揺れる車の振動が体に響く。


「これは上玉ですな。」

「さすが3億で買い取られただけありますね。」

男達の笑い声がする。
タバコの臭いが充満した車内で吐き気がする。


3億円……
私を売ったことであの家に3億が入ったっていうの……

3億円を払ったということはそれだけの事を私はさせられる……

考えるほど怖くなり、震えが止まらない。

「震えてんの!かわいい!!大丈夫だよ、別の人に売られるまでも俺らが可愛がってあげるから!!」

そう言って胸を触られる。

やめて……ください……

頭では何度もその言葉が出るのに口が震えて上手く発せられない。
男のベタつく手が気持ち悪い。

「やめろ!まずは組長に見せてからだ。」

あの男に言われ、手が止まる。

ひとまず助かったが、これからのことに頭がクラクラした。
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