彼がくれたのは、優しさと恋心――司書志望の地味系派遣女子、クールな弁護士にこっそり愛されてました
私たちは一階に降り、ダイニングから続くウッドデッキに出た。
ブルーベリーが元気に枝を伸ばしている。あとはハーブ類が色々と植えてある。仕事のストレス解消にはガーデニングがいいのだと、母が丹精した庭だ。
「野崎さんとお母さん、洗濯物は庭に干してるの?」
「ええ。浴室乾燥も使いますけど」
「シェアハウスにしたら、住人にはどこを使わせる?」
考えていなかった。
「……そうですね……南向きの二部屋はベランダがあるので、そこに。北向きの二部屋は……うーん? やっぱり庭、ですかね……?」
物干しは十分増やせる広さだけど――シェアハウスとして家を貸している人たち、みんな、どうしているのだろう。
「浴室乾燥機は?」
「ありますけど、みんなで使うの、大変そうですよね」
「だな……その辺、詰めた方がいいな」
「はい」
雨宮先生と話しながら一通り家の中と庭を見ると、じきお昼の時間で、母が声をかけてきた。
「先生、お昼、召し上がられますよね?」
母は家に誰か来ると、ご飯を食べさせたがる。
「あ、いえ、僕は――」
「お嫌でなかったら。といっても、普段食べているごく簡単なものですけど」
「お母さん、何を作ったの?」
「サンドイッチ。玉子と、ハムときゅうりの」
私の大好物だ。
「先生、嫌いじゃなかったら、ぜひ。おいしいですよ」
「……じゃあ、お言葉に甘えて。すみません、気を遣わせてしまって」
ブルーベリーが元気に枝を伸ばしている。あとはハーブ類が色々と植えてある。仕事のストレス解消にはガーデニングがいいのだと、母が丹精した庭だ。
「野崎さんとお母さん、洗濯物は庭に干してるの?」
「ええ。浴室乾燥も使いますけど」
「シェアハウスにしたら、住人にはどこを使わせる?」
考えていなかった。
「……そうですね……南向きの二部屋はベランダがあるので、そこに。北向きの二部屋は……うーん? やっぱり庭、ですかね……?」
物干しは十分増やせる広さだけど――シェアハウスとして家を貸している人たち、みんな、どうしているのだろう。
「浴室乾燥機は?」
「ありますけど、みんなで使うの、大変そうですよね」
「だな……その辺、詰めた方がいいな」
「はい」
雨宮先生と話しながら一通り家の中と庭を見ると、じきお昼の時間で、母が声をかけてきた。
「先生、お昼、召し上がられますよね?」
母は家に誰か来ると、ご飯を食べさせたがる。
「あ、いえ、僕は――」
「お嫌でなかったら。といっても、普段食べているごく簡単なものですけど」
「お母さん、何を作ったの?」
「サンドイッチ。玉子と、ハムときゅうりの」
私の大好物だ。
「先生、嫌いじゃなかったら、ぜひ。おいしいですよ」
「……じゃあ、お言葉に甘えて。すみません、気を遣わせてしまって」