彼がくれたのは、優しさと恋心――司書志望の地味系派遣女子、クールな弁護士にこっそり愛されてました
しばらくして先生は、両手にマグカップを持ち、ダイニングに戻ってきた。コーヒーのいい香りがする。
「どうした、ぼうっとして。出した? 連絡」
そう言われて、はっとした。
私、何もせずに雨宮先生を見ていた……まさか、見とれていた?
「…まだです」
「何か迷うことでも?」
マグカップを置いた先生が、私の後ろに立ってテーブルに手を付き、肩越しに画面をのぞき込む。
――また、どきどきする。
「いえ、何も……」
「じゃあ、出したら? 見てるから」
「――はい」
そうして私は先生に見守られながら、メールを送信した。
送信したのを見届けると、先生は私の後ろを離れ、テーブルの向かい側に座った。
改めて見ると、雨宮先生は顔立ちもスタイルも、本当に整っている。しかも職業は弁護士で、冷たそうに見えるけど実は優しくて、なのにどうしてまだ独身なんだろう。先生なら、好きになってしまう女性はたくさんいるだろう。
「飲んだら?」
「はいっ?」
急に言われて驚く。
「コーヒー。冷めるよ」
「あ……そうですね……」
私はマグカップを両手で持ち、コーヒーをすすった。自分で淹れるよりも濃い目のそれは、疲れた体に染み渡る。
「とても美味しいです」
「それは良かった」
先生の優しい微笑みに、これまでのことが蘇る。
「どうした、ぼうっとして。出した? 連絡」
そう言われて、はっとした。
私、何もせずに雨宮先生を見ていた……まさか、見とれていた?
「…まだです」
「何か迷うことでも?」
マグカップを置いた先生が、私の後ろに立ってテーブルに手を付き、肩越しに画面をのぞき込む。
――また、どきどきする。
「いえ、何も……」
「じゃあ、出したら? 見てるから」
「――はい」
そうして私は先生に見守られながら、メールを送信した。
送信したのを見届けると、先生は私の後ろを離れ、テーブルの向かい側に座った。
改めて見ると、雨宮先生は顔立ちもスタイルも、本当に整っている。しかも職業は弁護士で、冷たそうに見えるけど実は優しくて、なのにどうしてまだ独身なんだろう。先生なら、好きになってしまう女性はたくさんいるだろう。
「飲んだら?」
「はいっ?」
急に言われて驚く。
「コーヒー。冷めるよ」
「あ……そうですね……」
私はマグカップを両手で持ち、コーヒーをすすった。自分で淹れるよりも濃い目のそれは、疲れた体に染み渡る。
「とても美味しいです」
「それは良かった」
先生の優しい微笑みに、これまでのことが蘇る。