彼がくれたのは、優しさと恋心――司書志望の地味系派遣女子、クールな弁護士にこっそり愛されてました
 私は息を呑んだ。

 先生、いるんだ、好きな人――。胸がぎゅうっとなった。

 心を落ち着かせようとする私を見て、香奈ちゃんは小首をかしげてほほ笑んだ。

「せっかくだからもう一つ、情報を。雨宮先生って、バツイチなんですよ」
「――!」

 結婚していた? 先生が?
 香奈ちゃんはスマホを操作して、画面を私の前に差し出した。
 表示されているのは、週刊誌の記事。

『東大主席の「美人過ぎる雨宮議員」、ダブル不倫で辞職か⁉』
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