あなたの子ですが、内緒で育てます
「デルフィーナ王妃! こちらにいらしたのですか!」
兵士たちが動きを止めた。
デルフィーナは邪魔をした兵士を睨んだ。
「なにが起きたの」
「ザカリア王弟殿下が、王宮にいらっしゃいました」
「こんな時に!? ジュストを呼び戻すというのは、本当の話だったのかしら」
「ジュスト様が、領地へなかなか戻られなかったため、迎えに来たとおっしゃっていました」
そう言われ、デルフィーナは慌てた。
「部屋へ戻るわよ。ザカリア様に怪しまれると面倒だわ。王宮の警備を緩めて。ただし、セレーネの部屋の周辺だけは警備を固めておくのよっ!」
滅多に領地から出ないザカリア王弟殿下。
ジュストが知らせてくれたのだろう。
「待って、デルフィーナ」
去ろうとしたデルフィーナを呼び止めた。
「私たちは確かに、お妃候補時代はライバルだったわ。でも、ここまで私を憎む理由がわからない。なぜ、私を憎むの?」
これだけは聞いておきたかった。
過去を思い出したのか、デルフィーナの顔が憎しみで歪んだ。
「無能と呼ばれたからよ」
その言葉は、私が父や兄に言われていた言葉だった。
兵士たちが動きを止めた。
デルフィーナは邪魔をした兵士を睨んだ。
「なにが起きたの」
「ザカリア王弟殿下が、王宮にいらっしゃいました」
「こんな時に!? ジュストを呼び戻すというのは、本当の話だったのかしら」
「ジュスト様が、領地へなかなか戻られなかったため、迎えに来たとおっしゃっていました」
そう言われ、デルフィーナは慌てた。
「部屋へ戻るわよ。ザカリア様に怪しまれると面倒だわ。王宮の警備を緩めて。ただし、セレーネの部屋の周辺だけは警備を固めておくのよっ!」
滅多に領地から出ないザカリア王弟殿下。
ジュストが知らせてくれたのだろう。
「待って、デルフィーナ」
去ろうとしたデルフィーナを呼び止めた。
「私たちは確かに、お妃候補時代はライバルだったわ。でも、ここまで私を憎む理由がわからない。なぜ、私を憎むの?」
これだけは聞いておきたかった。
過去を思い出したのか、デルフィーナの顔が憎しみで歪んだ。
「無能と呼ばれたからよ」
その言葉は、私が父や兄に言われていた言葉だった。