私達には婚約者がいる【菱水シリーズ④】
「なに言っているの! その子は愛人の子でしょう。きちんと自分の立場を理解させておきなさい! それにこれから、渋木の家にふさわしい作法と教養を身につけてもらわないと」
「姉さん。それはおいおいと……」
「この子がきちんと振る舞えなかったら親戚である私達も恥をかくのよ! ねえ? そうでしょう? 清加さん?」
「そ、そうですね。お義姉さん」
清加さんは章江さんの勢いに負けて、おどおどとしながら、首を縦に振る。
親戚の中でも、特に章江さんは力を持っているのか、誰も章江さんを止めなかった。
「清加さんは生粋のお嬢様ですからね。唯冬と柊冴の教育について、私達は心配はしてませんよ。けどね……」
章江さんはちらりと私を横目で見る。
嫌な目だった。
私を父の子として認めていない、認めたくない気持ちが伝わってくる。
清加さんも心の中では、私が父の子であって欲しくないと願っている。
他人だったほうが、渋木の家の親戚達は私にもっと優しかったかもしれない。
「小百里は賢い子ですよ。心配いりません」
父が私をかばうのが余計、面白くなかったのか、章江さんは私と父を交互ににらみつけた。
「姉さん。それはおいおいと……」
「この子がきちんと振る舞えなかったら親戚である私達も恥をかくのよ! ねえ? そうでしょう? 清加さん?」
「そ、そうですね。お義姉さん」
清加さんは章江さんの勢いに負けて、おどおどとしながら、首を縦に振る。
親戚の中でも、特に章江さんは力を持っているのか、誰も章江さんを止めなかった。
「清加さんは生粋のお嬢様ですからね。唯冬と柊冴の教育について、私達は心配はしてませんよ。けどね……」
章江さんはちらりと私を横目で見る。
嫌な目だった。
私を父の子として認めていない、認めたくない気持ちが伝わってくる。
清加さんも心の中では、私が父の子であって欲しくないと願っている。
他人だったほうが、渋木の家の親戚達は私にもっと優しかったかもしれない。
「小百里は賢い子ですよ。心配いりません」
父が私をかばうのが余計、面白くなかったのか、章江さんは私と父を交互ににらみつけた。