第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している
アシュレイ殿下が、静かに自分のテントへと戻っていく背中を見送った。
私は自分の簡易ベッドに腰を下ろし、ぽつりとため息をつく。
「怖いか?」
兄の低い声が聞こえた。すぐ隣で、寝る準備をしていたらしい。
「……うん。でも、足手まといにはならない。」
それだけは、固く誓っていた。
兄はふっと笑って、私に言った。
「分かってるよ。リリアーナは、もういっぱしの騎士だ。」
そう言って、寝具にくるまると、ほどなく静かな寝息が聞こえてきた。
でも私は――眠れなかった。
何度目かのため息が漏れる。
(私……明日、死ぬかもしれない。)
そんな現実が、じわじわと胸に迫ってくる。
こわい。だけど、それ以上に――
(アシュレイ殿下の顔を、今……見たい。)
このまま眠って、もし明日が来なかったら。
せめて、もう一度だけ……あの瞳を、この目に焼き付けておきたい。
私は自分の簡易ベッドに腰を下ろし、ぽつりとため息をつく。
「怖いか?」
兄の低い声が聞こえた。すぐ隣で、寝る準備をしていたらしい。
「……うん。でも、足手まといにはならない。」
それだけは、固く誓っていた。
兄はふっと笑って、私に言った。
「分かってるよ。リリアーナは、もういっぱしの騎士だ。」
そう言って、寝具にくるまると、ほどなく静かな寝息が聞こえてきた。
でも私は――眠れなかった。
何度目かのため息が漏れる。
(私……明日、死ぬかもしれない。)
そんな現実が、じわじわと胸に迫ってくる。
こわい。だけど、それ以上に――
(アシュレイ殿下の顔を、今……見たい。)
このまま眠って、もし明日が来なかったら。
せめて、もう一度だけ……あの瞳を、この目に焼き付けておきたい。