第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している
その場にいた誰もが一瞬、動きを止めた。
(……え? いまの、夫婦喧嘩?)
私は思わず兄の顔を見たが、彼は何も言わず前を向いたままだった。
ドアの向こうで、言い合いは続いていた。王子の激情と、妃の拒絶――
胸の奥が、なぜかざらつく。
初めて聞いたその声は、冷たい怒りの中に、どこか…寂しさを含んでいた。
そしてしばらくすると、噂の“アシュレイ殿下”が私たちの方へと歩いてきた。
「アシュレイ殿下。騎士団長に任命されました、ダリウス・ファルクレストです。」
兄が姿勢を正し、敬礼を送る。
彼は、背筋を伸ばし毅然と立つ兄の前に立ち止まった。その瞳は――深く澄んだ、緑。
(……綺麗。)
思わず見惚れてしまう。まるで宝石のような瞳だった。
「第3皇子、アシュレイだ。今度、将軍を任された。」
落ち着いた声。低く、冷たい印象を受けたけれど、不思議と耳に残る響きだった。
「一緒にこの国を守りましょう。」
(……え? いまの、夫婦喧嘩?)
私は思わず兄の顔を見たが、彼は何も言わず前を向いたままだった。
ドアの向こうで、言い合いは続いていた。王子の激情と、妃の拒絶――
胸の奥が、なぜかざらつく。
初めて聞いたその声は、冷たい怒りの中に、どこか…寂しさを含んでいた。
そしてしばらくすると、噂の“アシュレイ殿下”が私たちの方へと歩いてきた。
「アシュレイ殿下。騎士団長に任命されました、ダリウス・ファルクレストです。」
兄が姿勢を正し、敬礼を送る。
彼は、背筋を伸ばし毅然と立つ兄の前に立ち止まった。その瞳は――深く澄んだ、緑。
(……綺麗。)
思わず見惚れてしまう。まるで宝石のような瞳だった。
「第3皇子、アシュレイだ。今度、将軍を任された。」
落ち着いた声。低く、冷たい印象を受けたけれど、不思議と耳に残る響きだった。
「一緒にこの国を守りましょう。」