第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している
そう思ったはずなのに、胸の奥が勝手に告白を促す。

「……はい。」

その一言を口にした瞬間、心に重くのしかかっていた何かが崩れる音がした。

(これは……罪だ。正妃がいる人を好きになった罰。)

なのに、心の奥では――またあの温もりに触れたいと願ってしまっている。

「でしたら、どうかアシュレイ殿下の元へ行ってあげてください。」

驚いて顔を上げると、使用人の表情は真剣だった。

「殿下は最近、カトリーナ妃をお誘いしておりません。他の夜伽役も、誰一人として指定していません。」

「えっ……」

「あなた、ただ一人なんです。」

その言葉が、まるで魔法のように胸に沁み込んだ。

アシュレイは、私を選んでいる――他の誰でもなく。

私は立ち上がった。

答えは、もう決まっていた。

心が――彼の元へ向かっていた。

私は、持っていたワンピースに着替え、三つ編みを解いた。

少しでも、ご令嬢のように見られたかった。
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