第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している
「公子として、認めていただけるのですね?」

「もちろんだ。男児であれば、我が子として公務にあたらせる。女児であっても、皇女としてしかるべき名家に嫁がせるつもりだ。」

一つひとつ、静かに、だが確かに言葉を積み重ねる殿下の声に、兄の肩がふっと緩むのが分かった。

「リリアーナを……どうか、よろしくお願い致します。」

そう言って、兄は深々と頭を下げた。

私は、兄のその背に胸が熱くなる。

きっと、心配していたのだ。家の名誉より、私の未来を。

アシュレイ殿下は、そっと私の手を取った。

「必ず、幸せにする。」

その言葉に、私は小さく頷いた。

その夜も、アシュレイは私の部屋を訪れた。

「リリアーナ。」

優しく名前を呼ばれ、気づけば私はベッドに押し倒されていた。肌と肌が触れ合うたび、心まで溶けていくようだった。

「……ああ、ごめん。こんなにも毎晩抱いていたら、リリアーナの体がもたないね。」
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