第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している
あれからというもの、侍女たちのひそひそ声が、以前にも増して多くなった。

「……あの方でしょう? アシュレイ殿下が離婚を望んだ理由って。」

「カトリーナ妃は、怒り狂って叫んでいらっしゃるとか……」

誰かが振り返れば、すぐに私の影をなぞる。

目を伏せたくなる。でも、逃げることもできなかった。

悪いのは私だ。

アシュレイが、あの決断を下したのは――私のせい。

彼があれほどの覚悟をもって、愛してくれるのに。

それを嬉しいと思う反面、胸の奥がずっと締めつけられていた。

悪者だと指さされて、陰口を叩かれて、それでも生きていかなければならない。

こんなにも苦しくて、こんなにも孤独で。

「……ごめんなさい、アシュレイ」

心の中で、何度もそう呟いていた。
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