第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している
「そうね。まだ、私が王族として生きていけるとは、思っていないけれど……」

私はそっと、目の前のアシュレイを見つめた。

その横顔には、迷いも不安もない。

まるで未来を見据えているかのようだった。

「でも、あなたと一緒なら……乗り越えていけそうな気がするの。」

私の言葉に、アシュレイは優しく微笑むと、私の手をそっと取った。

その手は温かく、しっかりと私の指を包んでくる。

「君は……俺に、勇気と自信をくれたんだ。」

まっすぐに向けられたその瞳は、陽を受けたエメラルドのように力強く輝いていた。

「君を初めて抱いた時、この人を――リリアーナを、一生をかけて守り抜こうって、心に誓ったんだ。」

その声には、揺るぎない決意があった。

胸の奥がじんと熱くなる。

――私は、もう一人じゃない。アシュレイと共に生きていける。
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