第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している
そして、アシュレイが私の手を引き、そっと立たせた。

「えっ? 急に?」

驚く私を見て、彼はにこっと優しく笑った。

そして、まるで夢の中のように──私の目の前で、片膝をついた。

「アシュレイ……?」

夕陽が差し込む庭園のハウスの中。

風が花を揺らし、小鳥のさえずりが遠くで聞こえる。

その中で、彼の低く、そして確かな声が響いた。

「リリアーナ・ファルクレスト嬢。この第3皇子、アシュレイ・ルヴェールと……結婚してほしい。」

その瞳は、誰よりも真っ直ぐで、誰よりも真剣だった。

ずっと夢に見た言葉。

でも、こんなおとぎ話のような場所で、それを言ってくれるなんて……思ってもみなかった。

胸が高鳴り、涙がこみあげる。

「私で……いいの?」

震える声でそう聞いた私に、アシュレイは、まるで抱きしめるように微笑んだ。

「君以外、考えられない。」
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