第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している
私の顔ではなく、ドレスにじっと目を留めている彼に、思わずくすりと笑ってしまう。

「私じゃなくて、ドレスに夢中なの?」

「いやいや、ドレスを引き立ててるのはリリアーナだから。間違いなく。」

彼は照れたように笑い、そっと私の手を取った。

「君がこのドレスでバージンロードを歩くのを想像しただけで、胸がいっぱいになるよ。」

その優しい声に、胸がぎゅっとなった。

私は、彼に本当に愛されている。

そう実感する一瞬だった。

そして翌日。

結婚式のため、遠く北方の地から私の両親が王都にやってきた。

「リリアーナ!」

「お父さん、お母さん!」

その懐かしい声に、私は思わず駆け寄って抱きついた。ああ、いつぶりの再会だろう。

「本当に結婚するのね。まさか、ダリウスよりも先に嫁ぐなんて思ってなかったわ。」

母は頬を紅潮させ、目を細めて私のドレス姿を見つめた。
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