第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している
「綺麗ね。」

参列者の誰かが、そう呟いた声が聞こえた。

胸がいっぱいになりながらも、私はまっすぐ前を見た。

その先には、正装をしたアシュレイが立っている。

凛としたその姿は、王族の威厳に満ちているのに、私を見つめる瞳だけが、ひどく優しかった。

バージンロードの終わりで父の手から引き継がれ、アシュレイが私の手をそっと握った。

「宜しくお願い致します、殿下。」

父の声は少し震えていた。

「お任せ下さい。」

アシュレイは落ち着いた声でそう答え、軽く一礼する。父は静かに席へ戻った。

壇上に静寂が満ちる。

「では、誓いの言葉です。」

祭司が厳かに告げると、空気が張り詰める。

「第3皇子、アシュレイ・ルヴェールは、リリアーナ・ファルクレスト嬢を妻とし、これを敬い、支え、一生の愛を誓います。」

その声と同時に、彼のエメラルドの瞳が私を捉える。

まっすぐで、濁りのない視線。

愛と誓いのすべてが、そこに込められている気がした。
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