彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)
「信じてくれなかったばかりか、いじめっ子の味方をした!!いじめっ子の策略で、テストでカンニングしてないのにカンニングした罪を着せられた!!ノートを盗んでないのに、合いかぎを使ってロッカーに入れられ、窃盗の罪まで着せられた!!いじめっ子が自分から階段の下に飛び降りたのに、私が突き飛ばしたように演出された!!お父さんもお母さんもそれを信じて僕を怒った!!怒って、何度も殴られて叩かれて罵られた!!痛いって言ってるのに、殴って、蹴って、平手で、身体を踏みつけてきて――――――――!!」
「凛、オメー!?」
「身体よりも心が痛い!!信じてもらえないことがツライ!!信頼されてなくて苦しい!!誰も、『凛』の言い分なんか信じてくれな―――――――――――!!」
「俺が信じる!!」
私の声を、強い声で瑞希お兄ちゃんが遮った。
「凛はイジメてないって信じる!!」
「瑞希お兄ちゃん―――――――――!!」
両手を広げられ、迷うことなくその腕の中に飛び込む。
「瑞希お兄ちゃん!!」
「凛!!」
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!弱虫でごめんなさい!!ヤンキーらしくなくてごめんなさい!!いじめられてごめんなさい!!」
「謝るな!!」
「総長だから、いじめなんて無視すればいいと思った!!あきるまで無視すればいいと思った!!誰も助けてくれないとわかったから、諦めて好きなようにさせた!!だけどそれは間違ってた!!」
グッと、瑞希お兄ちゃんの胸に顔を押し付けながら叫んだ。