全部、俺のものになるまで
「ここに、愛を注ぐ」

低く、震えた声とともに、熱が私の中に流れ込んでいく。

「ああっ……熱い……っ」

甘く痺れるような快感。


社長の情熱が、体の奥を満たしていくのがわかる。

全身が震えて、息をするのも苦しいほど。

彼の激しい吐息が、耳元をくすぐった。

「……もっと欲しい」

私はそう囁くと、彼の胸に手を当てて押し返した。

彼が驚いた顔をする前に、私はそっと彼をソファに座らせる。

「次は、私の番ですから」

熱の残る身体を彼に重ね、深く口づける。

舌を絡ませながら、その唇に愛を刻んだ。

「また興奮してますね……」

そう囁きながら、彼の胸を撫でる。

肌と肌が重なり、再び熱が高まっていく。

もう、抑える理由なんてない。

私はこの夜、すべてを捧げる覚悟だった。
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