全部、俺のものになるまで
熱いキス。舌が絡まり、呼吸が奪われる。

服の隙間から伸びた指先が、私の胸元をなぞった。

「あ……」

抗えない。彼の指先に、体が敏感に反応する。

首筋に舌が這う。

「甘い……」

耳元でささやく声に、体の奥が震えた。

もう、誰も止められない。

このまま堕ちてしまっても構わない――そう思った時、

「……動いた?」

エレベーターが再び上昇を始める。

「Stopか。」

陽翔君が小さく舌打ちをして、私を抱きしめた。

「もう少し、欲しかったのに……」

私は彼の胸に顔を埋めた。

逃げたいのに、もう戻れない。心も体も、彼に奪われ始めていた。

「……お願い。私を奪って。」

震える声でそう告げると、陽翔の動きが止まった。

「そんなこと言われたら……」

戸惑いの中に、確かな情熱が宿る瞳。

私はもう迷えなかった。彼の胸に飛び込む。

「先生……」

陽翔はそっと私の背を抱きしめ、ポケットからカードキーを取り出した。
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