全部、俺のものになるまで
「元生徒じゃなくて、一人の男として。」

私は彼の頬を両手で包み、狂おしいほどのキスを贈った。

唇が触れるだけで、胸の奥が震える。

渇望が、私たちを貪らせた。

「ああ……ゆかさん。もう限界……」

「私も……陽翔君……欲しい……」

名前を呼んだ瞬間、彼の体が深く私を貫いた。

熱が、一気に広がっていく。

「ゆかさん……ゆかさんっ!」

何度も名を呼びながら、彼は奥へと到達しようとする。

私の身体はそのたびに甘く震え、足先まで痺れるようだった。

「はああんっ……」

声が洩れた。

快感と愛情とが、境界をなくして混ざり合っていく。

陽翔のすべてが、私の中でひとつになった――。

朝、目を覚ますと、隣で陽翔がすぅすぅと寝息を立てていた。

昨日まで“生徒”だったはずの彼が、今は私の隣にいる。

信じられないような現実。でも、夢じゃない。

私はそっと彼の頬に触れた。柔らかくて、温かい。

その指先の感触だけで、胸がいっぱいになる。
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