全部、俺のものになるまで
その言葉に息が止まる。抱き寄せられた体は逃れられず、彼の温度に包まれた。

そして、近づいてくる唇――

「先生……」

触れる寸前の熱が、肌を撫でる。重なるだけのキスではなかった。熱を込めた、男のそれだった。

奥田先生……もしかして、私に――欲情してる?

唇が重なった瞬間、彼の手が私の腰を強く引き寄せた。心臓が跳ねる。

「……わかるか?俺、今、君を抱きたい。」

耳元で囁かれ、全身が甘く痺れた。

「かわいい。本当、かわいい。」

奥田先生が囁いた。

助手席の背もたれが倒され、私はその上に横たえられる。夜景がぼやけて見えた。

「先生……こんなところで……」

「俺は君を手放すつもりはないよ」

スカートの中に差し込まれた指先が、柔らかく秘部をなぞる。びくっと身体が跳ねた。

「んっ……」

思わず漏れた声に、奥田先生の目が細くなる。

「陽翔に奪われたと思ってるんだろ?でも違う。君の気持ちが、まだ俺にある限り……俺はやめない。」
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