全部、俺のものになるまで
「この前は……ごめん。でも……もう、ゆかさんじゃないと、俺……ダメみたいだ。」

真剣な目。私だけを映してくれているその瞳に、胸がぎゅっと締めつけられる。

――私も、同じ。もう、あなたじゃないとダメ。

言葉にはしないまま、私はそっと目を閉じて、陽翔のキスを受け入れた。

陽翔の吐息が、私の首筋をかすめるたび、身体の奥がふるえる。

熱を帯びた肌が触れ合い、私は思わず小さく声を漏らした。

彼の手が私の背を撫で、そっと抱き寄せられる。

「ゆかさん、好きだ。」

その一言が胸に響き、私はかぶりを振るように彼の名を呼ぶ。

「陽翔……本当は私も……」

あの夜、エレベーターの中で交わしたキス。それ以来、心はずっと彼を追いかけていた。

「陽翔が好き。」

彼の瞳が切なげに細まり、ぎゅっと私を抱きしめる。その腕に、全身をゆだねた。

「ああ……」
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