全部、俺のものになるまで
陽翔の熱が深く伝わってくるたび、私の想いも高まっていく。言葉にできない情熱が、互いの鼓動に重なってゆく。

「ゆかさん……」

「陽翔っ……!」

交わる想いと熱が頂点に達したとき、すべてが溶けて、ただ彼のぬくもりだけが残った。

朝の光が、カーテンの隙間からこぼれていた。

ぼんやりとした意識の中で目を開けると、すぐ横に陽翔の寝顔があった。

――夢じゃ、ない。

その証のように、彼の頬にそっと指を伸ばす。

なめらかな肌に触れた瞬間、陽翔が小さく身じろぎした。

「んん……」

「ごめん、起こしちゃった?」

眠たげな瞳をゆっくりと開けた陽翔が、ふわっと笑う。

「おはよう、ゆかさん。」

「おはよう……陽翔。」

言葉にして初めて、自分がどれほどこの瞬間を願っていたかに気づく。

"おはよう"のひとことで、こんなにも心が満たされるなんて。
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