全部、俺のものになるまで
湊が、ふっと息を漏らす。
そして、はははと照れたように笑った。
「なんだよ……俺たち、とっくに両想いだったんじゃん。」
その笑顔が眩しすぎて、思わず目を細めた。
「うん。」
そう答える私の手を、湊はそっと握った。
次の瞬間、彼の腕が私の背中に回る。
「……奈々。」
名前を、もう一度、愛おしそうに呼ばれる。
そして私たちは、互いの温もりを確かめ合うように、抱きしめ合った。
湊の体温が、私の胸に染み込んでくる。
長い時間をかけて育まれた想いが、ようやく言葉になって、触れ合って──
ひとつの形になった時だった。
週末。湊と映画を観に行った。
選んだのは、いま話題の恋愛映画だった。
『あなたが好き!』
『俺も!』
クライマックスで主人公たちがそう叫び合い、勢いよく唇を重ねる。
劇場の中には甘い空気が満ちて、私も自然と息を呑んだ。
そして、はははと照れたように笑った。
「なんだよ……俺たち、とっくに両想いだったんじゃん。」
その笑顔が眩しすぎて、思わず目を細めた。
「うん。」
そう答える私の手を、湊はそっと握った。
次の瞬間、彼の腕が私の背中に回る。
「……奈々。」
名前を、もう一度、愛おしそうに呼ばれる。
そして私たちは、互いの温もりを確かめ合うように、抱きしめ合った。
湊の体温が、私の胸に染み込んでくる。
長い時間をかけて育まれた想いが、ようやく言葉になって、触れ合って──
ひとつの形になった時だった。
週末。湊と映画を観に行った。
選んだのは、いま話題の恋愛映画だった。
『あなたが好き!』
『俺も!』
クライマックスで主人公たちがそう叫び合い、勢いよく唇を重ねる。
劇場の中には甘い空気が満ちて、私も自然と息を呑んだ。