かりそめ婚は突然に 〜摩天楼Love Story〜
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「これでよし、と」
タブレットにセットされているキーボードをリズミカルに操作していた櫂さんが、手を止めてつぶやく。
「スケジュール管理アプリを入れたから、あとはここにjoinすればいい」
「うわあ、ありがとう! 助かります」
どういたしまして、と画面をくるりとこちらに向けてくる。そこに表示されているのはいわゆるカレンダーだ。
「日時を指定して用件を入れれば、一つのタスクごとにスレッドが作れるから、調整しやすいんじゃないかな。ある程度はカスタマイズもできるから、言ってくれればやるので」
「わたしはまずは基本的な使い方を覚えないと」
「簡単ですよ〜」
お見舞いに行くにも、なにか手伝いをするにも、複数人で予定を共有できないと、とまず必要性を感じたのはそこだった。
会社で使っていたようなグループウェアが頭に浮かんだけれど、そこから先は見当がつかず、素直に分かりそうな人に聞くことにした。
お安いご用、と櫂さんが言ってくれたので彼が通う大学の近くのカフェで待ち合わせをした。
持つべきものはITに強い義弟である。
「これでよし、と」
タブレットにセットされているキーボードをリズミカルに操作していた櫂さんが、手を止めてつぶやく。
「スケジュール管理アプリを入れたから、あとはここにjoinすればいい」
「うわあ、ありがとう! 助かります」
どういたしまして、と画面をくるりとこちらに向けてくる。そこに表示されているのはいわゆるカレンダーだ。
「日時を指定して用件を入れれば、一つのタスクごとにスレッドが作れるから、調整しやすいんじゃないかな。ある程度はカスタマイズもできるから、言ってくれればやるので」
「わたしはまずは基本的な使い方を覚えないと」
「簡単ですよ〜」
お見舞いに行くにも、なにか手伝いをするにも、複数人で予定を共有できないと、とまず必要性を感じたのはそこだった。
会社で使っていたようなグループウェアが頭に浮かんだけれど、そこから先は見当がつかず、素直に分かりそうな人に聞くことにした。
お安いご用、と櫂さんが言ってくれたので彼が通う大学の近くのカフェで待ち合わせをした。
持つべきものはITに強い義弟である。