推しに告白(嘘)されまして。
「もう!このままだと放課後にたんまり反省文書かせるよ!?それでもいいわけ!?」
あまりにも何も響かないので、私はついに千晴を睨みつけて、そんな脅しを言った。
もちろん風紀委員長だからといって、一生徒の私に反省文を書かせる権限なんてない。
だが、少しでも脅しになればと思いそう言った。
誰だって貴重な放課後に反省文なんて書きたくないだろう。
「すみません、それだけはやめてください。明日からちゃんとします」
そう申し訳なそうに言う千晴を期待し、千晴を見つめれば、千晴はどこか楽しそうに笑っていた。
「じゃあ先輩、放課後ちゃんと付き合ってね」
「はぁ?」
何故なんだ。
目の前にいる千晴の考えがさっぱりわからず、眉間にしわを寄せる。
何故、楽しそうにしているんだ、この男。
わくわくしていないか?
「と、とにかく!次、またこんな格好で私の前に現れたら反省文だから!あとで後悔しても遅いから!1日では終わらない量を書かせるからね!」
ビシッと人差し指で千晴を指差すと、千晴は嬉しそうにその人差し指に自身の小指を絡めて、「約束だからね」と何故かどこか嬉しそうに笑ってきた。
本当に意味のわからない男だ。