一年だけの契約妻で、ほぼ放置されていたのに
彼は私が教えてからも編み物を続けていて、今ではマスコットサイズのニット帽を編めるようになっている。しかもかなり美品で始めたばかりの腕前ではない。本人も編み物をしていたら頭の中が空っぽになってリフレッシュできると楽しんでいるようだ。
とはいえ、ファンシー商品を扱う店なので、男の鷹士さんには肩身が狭いかもしれない。キッチンカーもたくさん来ているので、途中昼食の買い出しついでに自由に見回ってきてもらおうと思う。
決められた区画で机と椅子を置き、そこに商品を並べていく。私はぬいぐるみと洋服類。明里ちゃんはぬいぐるみ専用アクセサリー類だ。
「基本的に私と明里ちゃんが対応するけど、ほかに待っているお客さんがいたら対応してほしい。わからないことがあれば、何でも聞いてね」
「わかった。」
簡単に流れを説明した後に言えば、鷹士さんはこくりと頷いた。そして、いざ開場時間になりお客さんが入ってくる。
途中混雑してバタバタしても、彼は客の列を整理して会計までスムーズに誘導してくれたし、在庫の補充も完璧だった。さすが、社長……いや、これは役職というより彼の能力値が高いからか。
それに彼の周りにはいつの間にか人だかりができている。常連さんもいれば新規さんもいて、彼女たちはこそこそと鷹士さんを見ている。キャップをかぶっているから顔は見えにくいけど、高身長でガタイがいいとなると、女性が多い場所では否が応でも目立つ。しかも、話せば声もいい。
……やっぱり連れてくるんじゃなかったかも。
少し嫉妬心が生まれてモヤっとしたが、次の瞬間にはそれも吹き飛んでいた。
とはいえ、ファンシー商品を扱う店なので、男の鷹士さんには肩身が狭いかもしれない。キッチンカーもたくさん来ているので、途中昼食の買い出しついでに自由に見回ってきてもらおうと思う。
決められた区画で机と椅子を置き、そこに商品を並べていく。私はぬいぐるみと洋服類。明里ちゃんはぬいぐるみ専用アクセサリー類だ。
「基本的に私と明里ちゃんが対応するけど、ほかに待っているお客さんがいたら対応してほしい。わからないことがあれば、何でも聞いてね」
「わかった。」
簡単に流れを説明した後に言えば、鷹士さんはこくりと頷いた。そして、いざ開場時間になりお客さんが入ってくる。
途中混雑してバタバタしても、彼は客の列を整理して会計までスムーズに誘導してくれたし、在庫の補充も完璧だった。さすが、社長……いや、これは役職というより彼の能力値が高いからか。
それに彼の周りにはいつの間にか人だかりができている。常連さんもいれば新規さんもいて、彼女たちはこそこそと鷹士さんを見ている。キャップをかぶっているから顔は見えにくいけど、高身長でガタイがいいとなると、女性が多い場所では否が応でも目立つ。しかも、話せば声もいい。
……やっぱり連れてくるんじゃなかったかも。
少し嫉妬心が生まれてモヤっとしたが、次の瞬間にはそれも吹き飛んでいた。