彼女はエリート外交官の求愛から逃れられない
「あ、ごめん。私、テニスやっていたからとりあえずウインブルドンに行ってみたくて、初日にそこへ行ったんだけど、そしたらこの間セクハラから助けてくれた人がいてね。また助けられちゃって……」
「は?本部長のセクハラ?それって先週じゃない。なんで海の向こうで翌週に再会するわけ?」
「驚いたよ。その人、外交官なんだってさ。あの先週の本部長が出席したパーティー、本社経由だったんだけど、外務省主催だったの」
「えー、外交官だったの!ひえー、この間は横顔だけだけど、カッコいい人だって話してなかったっけ?」
「そう、向こうは私を覚えていて……前から見たらすごいイケメンだった」
「外交官でイケメン。エリート。それで?」
佳純は目をキラキラさせて食いついてくる。私は驚いて引いてしまった。
「ほら、何よ……絶対何かあったでしょ?」
「あ、翌日の結婚パーティーでも偶然いっしょになってね、彼も休暇だったというので最終日まで観光につきあってもらったの」
「キャアー!やったね、琴乃。おめでとう!」
佳純は腰を浮かせて私の手を取った。私、まだ何も言ってないんですけど?
「それって、恋が始まったんでしょ?あ、でもあっちに赴任してる人なの?」
「そう。ロンドンにあと二年くらいはいるらしいの」
「とにかく、三日間でいい感じになったの?ねえ?そうなんでしょ?」
私は何を言っていいのかわからずとりあえずこくんと頷いた。
「なるほどね。その様子だとキスはしたね?」
「……」
「それ以上も……」
私の目をじーっと見てる。佳純は半同棲の彼氏がいる。そういう話に私がついてこられなかったので、待ち構えているのはわかっていた。
彼氏の友達を紹介したいと最近はうるさかった。私は家のことがあるので、弦也が高校に入るまでは自分のことは考えていないと断っていたのだ。
とりあえず、こくんと頷いた。
「やったー!おめでとう、琴乃!」
「でも遠距離だよ。ただの遠距離じゃない、海の向こう。続くかな……自信ないよ」
「いや、やり捨てとかないでしょ?身持ちの固かった琴乃が許したんだから、彼だって真面目な人なんでしょ?騙されてないよね?」
やり捨てって……。騙されてたって……さすがにないと思う。内緒だけど話しておこうと思った。
「は?本部長のセクハラ?それって先週じゃない。なんで海の向こうで翌週に再会するわけ?」
「驚いたよ。その人、外交官なんだってさ。あの先週の本部長が出席したパーティー、本社経由だったんだけど、外務省主催だったの」
「えー、外交官だったの!ひえー、この間は横顔だけだけど、カッコいい人だって話してなかったっけ?」
「そう、向こうは私を覚えていて……前から見たらすごいイケメンだった」
「外交官でイケメン。エリート。それで?」
佳純は目をキラキラさせて食いついてくる。私は驚いて引いてしまった。
「ほら、何よ……絶対何かあったでしょ?」
「あ、翌日の結婚パーティーでも偶然いっしょになってね、彼も休暇だったというので最終日まで観光につきあってもらったの」
「キャアー!やったね、琴乃。おめでとう!」
佳純は腰を浮かせて私の手を取った。私、まだ何も言ってないんですけど?
「それって、恋が始まったんでしょ?あ、でもあっちに赴任してる人なの?」
「そう。ロンドンにあと二年くらいはいるらしいの」
「とにかく、三日間でいい感じになったの?ねえ?そうなんでしょ?」
私は何を言っていいのかわからずとりあえずこくんと頷いた。
「なるほどね。その様子だとキスはしたね?」
「……」
「それ以上も……」
私の目をじーっと見てる。佳純は半同棲の彼氏がいる。そういう話に私がついてこられなかったので、待ち構えているのはわかっていた。
彼氏の友達を紹介したいと最近はうるさかった。私は家のことがあるので、弦也が高校に入るまでは自分のことは考えていないと断っていたのだ。
とりあえず、こくんと頷いた。
「やったー!おめでとう、琴乃!」
「でも遠距離だよ。ただの遠距離じゃない、海の向こう。続くかな……自信ないよ」
「いや、やり捨てとかないでしょ?身持ちの固かった琴乃が許したんだから、彼だって真面目な人なんでしょ?騙されてないよね?」
やり捨てって……。騙されてたって……さすがにないと思う。内緒だけど話しておこうと思った。