片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
「体調は……!?」
「んー……。腰が痛い……?」
「そう、か……」
「圭信こそ、大丈夫? 昨日、一気飲みしてたけど」
「ああ……僕は……」

 私が腰を擦りながら上半身を起こせば、彼は視線をさまよわせて俯いた。

 ――なんだか、全身がガタガタと小刻みに震えているような……? もしかして、またアルコールの禁断症状?

 額からもおびただしい量の汗が流れ出てるし……。
 体調が悪いなら、無理をさせるのはよくないだろう。
 そう考えた私は、彼に休むように言って聞かせる。

「2日酔いを舐めちゃ駄目だよ。今日はゆっくり……」
「すまない。本当に……」
「なんで謝るの?」
「僕は君を……!」

 昨日とは打って変わって意気消沈している様子の圭信は突然ハッと顔を上げ、大声で叫んだ。
 その勢いに面食らった私が思わず目を丸くすれば、バツが悪そうに瞳を揺らす。

「強引に、抱いてしまった……」

 どうやら彼は、取り返しのつかないことをしたと後悔しているらしい。
 肩から力を抜くと、苦しそうに唇を噛み締めて項垂れた。
 私はそんな圭信の姿を目にして、微笑みを浮かべる。
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