片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む

「つまり、私の不真面目なところが好きってこと?」
「そうだポジティブなところも、大変好ましく思ってる」
「なんで?」
「僕は後ろ向きでしか、物事を考えられないからだ」
「ふーん」

 自分にはないものを持ってるからこそ憧れて、いつの間にか好きだという気持ちが大きくなっていったらしい。

「高校で進路が別れ、社会人となってからも、想いは募るばかり……」
「あのさぁ。私、長年想われるほど素敵な女性じゃないよ?」
「いや。それは愛奈が、自分の魅力に気づいていないだけだ」
「そうかなぁ……」

 彼は結婚したいと思うほどに私を愛するまでの経緯を再確認したせいか。
 気持ちが昂るのを止められなかったようだ。
 感極まった様子で、熱っぽい視線をこちらに向けた。

「愛奈といると、安心する。ずっと一緒にいたい……」

 これほどまでに真っ直ぐな愛を向けられるなど、初めての経験だ。
 それが大好きな人であれば、なおさら喜ばしい。
 ただ――こうなったきっかけが酔った勢いだからこそ、本当にこのまま先へ進んでいいのかと尻込みしてしまう自分がいて……。
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