片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
私は何度も彼の気持ちを確認しなければ、気が済まなかった。
「いいの? 交際をすっ飛ばして、結婚なんてして」
「ああ。僕のことが嫌いでも、構わない」
「いいんだ……。別に、結婚が嫌なわけじゃないんだけどさ……?」
「いずれ心も、僕のものになる」
彼は挑発的な笑みを浮かべると、私の不安を吹き飛ばす。
その姿を目にして、ようやく心から安心できたのは……。
愛奈大好きおばけと化した圭信の性欲が強いところや、自身に対する愛の重さをうまく受け入れ切れなくて……。
本当に私が好きになった彼なのかと、疑っていたからなのだろう。
「圭信、私……」
「頼む。僕を、捨てないでくれ」
「うん?」
「友達になど、戻りたくない」
圭信が私を好きな気持ちを、疑う余地などない。
結婚を了承しようとすれば、今度は瞳を潤ませて泣き落としにかかってきた。
どうやら彼は、いつまで経ってもこちらが同意の言葉を発さないことに恐怖を感じているらしい。
「疎遠になるなど、耐えられないんだ……」
いつも眉間に皺を寄せて不機嫌そうにしていたのは、自分の弱さを不特定多数の人々に悟られないよう、遠ざけるためだったのかもしれない。