片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 ――よかった。彼が来てくれるなら、もう安心だ……。

 ほっと胸を撫で下ろして瞳に浮かんだ涙を拭い、いつもよりもしょっぱく感じるポテトを頬張った。

「あのね。今、買い食いをしてて。こんなに早く連絡を取れるなんて思ってなかったから……」
『ああ。気を紛らわすのは大事だ』
「圭信の分も、買っておけばよかった」
『君とは食事の趣味が合わないからな。その気持ちだけ、受け取っておく』

 Sサイズのポテトをパクパクと口の中へ頬張っていたら、あっという間に空になった。
 ――もっと大きいサイズ、買っておけばよかったかな……。

 彼と話しているうちに、だんだんと不審者に対する恐怖心が薄れてきた。
 私はゆっくりとストーカーらしき人物が立っていた場所を見つめる。
 そこには目立つTシャツを着た男性の姿は、見当たらない。

「ええ? 今度一緒に、食べようよ」
『ジャンクフードは、遠慮する』
「じゃあ、圭信は何が好き?」

 キョロキョロとあたりを見渡し、どこへ行ったのかと探していると――。
 勢いよく後方から抱きしめられ、耳元で大好きな人の低い声が囁かれた。
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