片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
同様の通報が相次いでいるからか。
圭信は疲弊の色を隠せない様子で告げた。
私は苦笑いを浮かべて、こてりと首を傾げた。
「えっと、なんか……。迷惑かけちゃって、ごめんね?」
「いや……。無事ならいい。悪いのは愛奈ではなく、家主がいない間に不法侵入を企てた犯人の方だ」
姿の見えぬ犯人に対して苛立ちを隠せない様子で眉を顰めた圭信は、次の質問に移る。
「ほかに、犯人の心当たりはないか? 怪しい人を見た、声をかけられた……。どんな些細なものでも構わないんだが」
「まったくと言っていいほどない! こんな状況になったのも、寝耳に水で……!」
「そうか……」
有力な情報を得られなかったからだろう。
残念そうな表情の圭信を見ている間に、室内で作業を続けていた鑑識の人たちが現場に残された証拠を採取し終えたようだ。
彼らと業務連絡を終えた同級生は、私を室内に呼び寄せた。
「愛奈。盗まれたものがないか、確認してくれ」
「はいはーい」
「返事は1回でいいと言っているだろう」
彼は口を開くと、すぐこれだ。