片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
「でもさ。嬉しいよ」
「何が……」
「圭信にめちゃくちゃ愛されてるなぁって、伝わってきたから」
「今さら気づいたのか。遅すぎる」
「ごめんって」

 胸元で両手を合わせると、首を傾げて申し訳なさそうに謝罪をした。
 その甲斐もあり、圭信の表情が少しだけ和らいだ気がする。
 このまま畳みかければ、どうにか彼の怒りを鎮められそうだ。
 私は満面の笑みを浮かべて、彼に告げた。

「私もさ? 圭信のこと、同じくらい愛せるように頑張るよ」
「一生無理だな」
「ええ? なんでよ。好かれたくないの?」
「21年間君を想い続けた僕に、勝てるはずがない」
「そっち……?」

 当然と言わんばかりにそう告げたあと、圭信は眼鏡のズレを直してから静かに告げた。

「とにかく。僕の妻が再び犯罪に巻き込まれるなど、あり得ないことだ」
「うん?」
「外出の際、過激な下着の着用は慎むように」
「えー」
「襲われてからでは遅いんだぞ」
「そうだけどさ。白って透けるじゃん」
「僕は色の指定まではしていない。そもそも君はなぜ、あのような下着を身に着けているんだ」
「圭信を、その気にさせる為?」
 圭信は鳩が豆鉄砲を食らったような表情をすると、固まった。
 どうやら、言葉の意味を理解しかねているようだ。
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