片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 ――ほんとに、大丈夫なのかな……?
 彼はこちらが心配になるくらいに穏やかな口調で、声を発していた。
 私は不安でいっぱいになりながら、隣に座る圭信の表情を窺う。

「愛奈が僕のことで、頭がいっぱいになっている」
「圭信……?」
「それだけで、僕は幸せだ」

 愛する人に優しく微笑まれたら、真面目に考えてるのが馬鹿みたいに思えてきた。

「うん……」

 私達はどちらともなく指先を絡める。
 アルコールにやられている圭信の手は、沸騰しているんじゃないかと思うくらいに熱かった。

 ――でも。
 そのぬくもりは彼と触れ合わなければ、認識出来なかったものだから……。
 繋いだ手は絶対に、離したくない。
 そう思っているからこそ、自分にできる範囲で彼を愛し支え続けようと決めた。
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