片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
『今、どこにいる』

 圭信からメッセージが送信されてきたのは、翌朝の9時。
 なんとも微妙な時間だ。

 ――昨夜送った私の連絡は、無視?
 会話が噛み合ってないんだけど……。
 なんとも言えない気持ちでいっぱいになりながら、私は返信をする。

『これから実家に向かうところだよ』
『質問に答えろ』

 短文の即レスが返ってくるあたり、これは相当苛立っているとみた。
 前日の22時は仕事中。
 この時間に連絡が来るなら、恐らく当直明けでほとんど寝れていないのだろう。
 プライベートでも心労が耐えないなんて、かわいそう。
 少しでもストレスを感じなくて済むように、渋々素直に自分がいる場所を伝えた。

『ネカフェ』

 末尾にお茶の絵文字をくっつけて返事をすれば、文字だけのやり取りが面倒になったのかもしれない。
 圭信は電話をかけてきた。

「わっ。ちょっと待って……!」

 慌ててセルフレジで精算を行い、荷物を持って退店する。
 それから、着信音を響かせるスマートフォンの画面をタップして通話に出た。

「もしもーし」
『仕事は』
「今日は、休みだよ」
『わかった。そこを動くな』
「ええ? もう、精算しちゃったんだけど……」
< 17 / 225 >

この作品をシェア

pagetop