片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 2人で歩いている後ろ姿を追いかけ、マンションに入っていくところを何日も目撃しなければ、確証を持ってそんな発言などできないはずだ。

「美久ちゃんって、確か寮生活だったよね?」
「はい! それがどうかしたんですか?」
「ミレニアムタワーモールに、よく買い物へ行くの……?」
「初めて聞く単語です!」

 彼女は目をキラキラとさせて、その施設の説明を同僚達から受ける。
 私はその様子を観察しながら、心の中のモヤモヤを解消できなくて不安な気持ちでいっぱいになる。

 圭信と一緒に暮らすマンションからほど近い場所にある大型複合施設は、彼と買い物に出かけることが多い。
 そこで2人仲良く歩き回っているところを目にしたんだとばかり思っていたが、彼女の態度を見る限りそう言う感じではなさそうだ。

 ――じゃあ、この子はどうやって私達の同棲を知ったの?
 まさか、25周年Tシャツを身に着けていたあの変質者と関わりがあるとか……?
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