片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
「下着泥棒との関連性は不明だが、不審者の件はその女の依頼である可能性も考慮するべきだな……」
「うん。私も、そう思う……」
「2人きりには、絶対になるな。木賀には、引っ張れないか聞いておく」

 彼の口から当然のように警察用語が聞こえてくると、警察官であることを思い出して不思議な気持ちになる。
 この場合、引っ張るとは任意同行の略語らしい。
 私は聞き慣れない単語に関心しながら、自宅とは真逆の方向に向かって歩き出す彼の隣に並び立ち、足を動かす。

「僕と一緒なら、恐れることなど何もないだろう」
「うん。頼りになる旦那様。問題が起きた時は、私を守ってね」
「もちろんだ」

 私達は冗談を言い合いながら笑い合うと、複合施設へ買い物に出かけた。

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