片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 圭信はお弁当を温め終えるとリビングのテーブルにお弁当を並べ、定位置に腰を下ろす。胡座の上に座るよう指示された為、勢いをつけてそこに座った。

「いただきます」

 私達は手を合わせて箸を手に取り、割引品のヒレカツ弁当を食べ始め――あっという間に、お弁当は空になった。

「ごちそうさまでした」

 再び手を合わせた私達は、箸を置く。
 空になったパックを処分するべく重ね、スマホで今の時刻を確認してから、ゴミ箱へ捨てに行こうとしたんだけど――。

「なんだそれは」

 携帯を取り出した瞬間、上空から夫の不機嫌な声が聞こえてきた。
 見覚えのないハート型の携帯ストラップを、スマホにつけていることに気づいたのだろう。
 独占欲の強い圭信は、自分がプレゼントしていないものを私が身につけるのは嫌なのかもしれない。

 ――誤解を解かなきゃ。

 そう決意すると、それを婚約者に見せびらかしながら声を発する。

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