片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
――圭信が、私の彼氏だったらよかったのに。
そんなことを考えているうちに、学生時代も彼とどれほど話をしても縮まらない距離にやきもきしたのを思い出した。
もしかしたらこれは、圭信との仲を進展させるために神様が与えてくださった最後のチャンスなのかもしれない。
あの時は結局、二進も三進もいかなくて諦めてしまったが……。
1つ屋根の下で暮らせば、恋に発展する可能性は高まるはずだ。
「愛奈。置いていくぞ」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
ぼーっと考え事をしていたら、いつの間にか彼は店の外に出ていた。
私は慌てて圭信の後ろにピッタリとくっつき、あとを追うつもりだったんだけど……。
いつまで経っても歩みを進める気配がなく、目を丸くする。
「どうしたの? 忘れ物でも……」
「そこにいられると、邪魔なんだが」
「えっ。でもさー……」
「いつも通り、僕の隣に来ればいいだろう」
「スーツケースを転がすなら……」
「反論は受けつけない」
「わっ」